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政府の情報収集衛星光学3号機が28日午前、鹿児島県の種子島宇宙センターから国産大型ロケット「H2A」16号機で打ち上げられる。光学3号機は地上の約60センチ四方の物体を見分けられ、ミサイルや核の開発を続ける北朝鮮の動きを現在よりも正確に把握できる。(小野晋史) ■4基体制は2年後 情報収集衛星は平成10年、北朝鮮による弾道ミサイル「テポドン1号」の発射を機に導入が決まった。15年以降、昼間の晴天時に撮影する光学衛星と曇天や夜間撮影に適したレーダー衛星が運用されてきた。 政府は地球上の特定地点を毎日1回は撮影可能とするため、光学、レーダー衛星各2基の同時運用を目指しているが、H2A6号機の打ち上げ失敗(15年)やレーダー1号機の故障(19年)などで4基体制の構築は遅れている。 光学3号機は、設計寿命が過ぎた光学1号機の後継機。今回の打ち上げで光学衛星の運用体制は整うが、レーダー衛星を含めた目標達成は23年度以降になる。 ■超望遠デジカメ 光学3号機は超望遠デジタルカメラに相当するセンサーで地上を連続撮影し、識別できる物体の大きさ(解像度)は白黒で約60センチ。運用中の光学1、2号機(解像度約1メートル)に比べ、自動車の種類や積み荷などが識別しやすくなる。 光学3号機の開発費は約487億円。衛星を運用する内閣衛星情報センター関係者は「情報収集の成果や衛星の詳しい能力は言えないが、従来見えなかった物が見えるようになるのは大きい。分析官の能力も向上している」と話す。 米国の偵察衛星は解像度が10センチ程度とされる。光学3号機の性能は、昨年9月に打ち上げられた米民間衛星「ジオアイ1」(同41センチ)にも劣るのが現状だ。 26年度打ち上げ予定の光学5号機では、地上の人を点として識別できる「ジオアイ1」並みの性能を目指しているが、米国では解像度25センチの民間衛星を打ち上げる計画もあり、性能面で米民間衛星の後を追う状況は続きそうだ。