
Google Booksをめぐる新しい和解案が提示され、英米圏の本以外は除外されることになった。
以下、池田信夫氏のblogから抜粋する。
英米の出版業界がGoogle Booksに好意的なのは、コピーを拒否してインターネットを敵に回した結果、没落した音楽業界の教訓に学んでいるからだ。
Economist誌も指摘するように、このところ音楽の海賊コピーが減った原因は、訴訟ではなくiTunesのような有料配信の普及だ。
音楽業界の愚かな「北風」戦略よりも、安全で低価格の代替財を提供する「太陽」戦略のほうが賢明なのだ。
しかし日本の一部の権利者が「文化を滅ぼす」などと難癖をつけ、和解から離脱するなど騒いだため、日本の読者は書籍の電子化の世界的な流れから取り残される結果になった。
文化を支えてきたのは読者であり、それを忘れた「供給側の論理」は自分の首を絞める結果に終わるだろう。
なるほど、我々消費者はこれまでも「供給側の論理」で不必要な機器を買わされてきた。
カセットテープ、CD、MD、DVD、ブルーレイなどである。
アナログからデジタルに変換された時点で発生した混沌は『著作権』という権利をどのように考えるかにかかっている。
既得権を失いたくない魑魅魍魎達が文化の発展を阻害しているのだ。
◇写真はアマゾンが提供する電子書籍端末「Kindle DX」。3Gの通信機能を内蔵し、端末単体でコンテンツをダウンロードできる。アメリカ国内では一般での認知度も上がっており、不景気の昨今だからこそ自宅で楽しめる機器として、クリスマス商戦の目玉になるという声もある。