うどんが脚光を浴びている ![]()
映画になった。全国各地に「讃岐うどん」の看板が増えた。
それでも、それでも、でもぉー、グルメとは住む世界が違う。
ラーメンの人気にはかなわない。
地元では圧倒的な支持率を誇っているのに、一歩県外に出ると、
急激に人気にかげりが見える。
典型的な内弁慶かよ、しっかりせい!
それにしても、うどんとラーメン、どっちにする? となったら、
一部の地域以外では必ずラーメンに負けるのは、なんでやー。
まず考えられるのは、うどんはシンプル過ぎて主役になるだけの
華がない、個性に乏しいこと。
だから讃岐人は「うどんは別腹」といって主食とは別に考えている。
スープを比べてみてもラーメンには「とんこつ」「醤油」「塩」とあるが、
うどんは「醤油」だけ。
そこに醤油一本で勝負するという潔さがあって、鰹節、いりこ、昆布
などから出汁をとって、味・コク・風味を追求しているのだが……。
ラーメンの方は、豚骨・鶏ガラ・野菜などなど、素材でも二枚も三枚も
上だよなぁ。
会社の近くのラーメン屋は、バンドエイドを入れたり、丼を運んでくる
オバチャンが親指をしっかり浸して、追い味を足しているほどだよ。
次に麺についても、うどんは若干の「太・細」はあるが、ラーメンの
ように「縮れ麺」はない。
さらに付け加えておくと、麺の茹で上げ加減に、「粉落し」「針金」
「バリ固」「軟らか」というような選択はございません。
うどんには揚げ物をのせる、ってか。
それって、めちゃくちゃ邪道やないけ!
いつも気になるのだが、オイラが「釜揚げ」を注文すると、
必ず待ち時間を告げられる。それも長くて10分程度だよ。
ほかの料理なら当たり前の待ち時間じゃんか。
それなのにうどんだけが、なぜ速攻を当たり前にしとるんじゃ。
10分も待てない客は、命をかけてうどんを食い通してくれんぞ。
こんなところにもうどんの気弱さが現われてるんだよ。
もうメジャーにならんでもええよ。
うどんを好む人たちだけのために、いつまでも生存していてくれたら
オイラはそれでええよ。
きょうのブログは長いぞ、讃岐人の意気込みで書いてるからね。
ラーメン派は勝利を胸に、ここでペタしてお帰りくださいまし ![]()
さてと、うどん派の方のためにお教えいたしましょうか。
よろしいか、よろしいか。
うどん通を自負するなら、「釜揚げ」を食すべし。
「釜揚げ」とは、釜で茹で上がった麺をそのまま(ほかは一旦水洗いする)、
つゆにつけて食べる。
つゆには生姜と細ネギを少々入れるだけ。
釜揚げそっくりで「湯だめ」というのがあるが、これは一旦水洗いした麺を
温めなおしたもので、茹で上がったときのヌメリがないので味も食感もまったく違う。
釜揚げが絶品なのが「長田うどん」。
讃岐こんぴらさん(金刀比羅宮)がある綾南エリアにあるので、
車でなければ行けない不便な場所だが、
うどんを語るなら絶対行くべし。
最近人気の高い「山越うどんの釜とじ」(釜から出したうどんに生卵をからめて、生醤油で味つけ)も綾南エリアだから、時間差で賞味するべし。
讃岐の中心高松に近いエリアで有名店を紹介するなら、
山田うどん、川福、うどん棒、あたりか。
(ごめん、みんな個人的に知り合いでーす)
揚げ物をのせて食べる人は、決してうどん通を口にしてはならぬ。
「麺・スープ・具」の三位一体はラーメン。
うどんは「麺・つゆ」この強いパートナー関係だけが生命線です。
それでもうどん好きならどうやって食べようが許しちゃうよ。
天ぷらの大きさが人気で行列ができる店もあるもんなぁ。
まかり間違っても、そば湯の真似をして、
麺を茹でた湯を飲むことはないので、ずーと待たないように。
絶対に出てこないからね。
いつだったか、讃岐生活の浅そうな会社員が、出張できた同僚に
ウンチクを垂れた挙げ句に、うどん湯を注文したのには、
声を出して笑ったね。
そう、ハッキリ声を出して笑い、間違いを気づかせてあげた。
一時の恥なんて、お利口になるなら受けるべきだよ。
最後に、東京でも讃岐うどんチェーン店で美味いうどんが食べられる。
けどね、あれが本物の味だと思わないでね。
一番違うのが、業務用のつゆを使っているところ。
本場のうどん屋は自家製のうまい出汁で食べさせてくれる。
ちょっと濃いめのつゆだが、食べ終わっての帰り道に、
そのつゆの風味が口中によみがえってくるってわけさ。
讃岐うどん恐るべし!