Wars of the Laws2009-11-15 11:43:41
第四話‒3
「私のターン、ドロー! 良いね……こうでなくっちゃ!」
リリーが笑いを浮かべる。
「私は『プロト・サイバー・ドラゴン』を攻撃表示で召喚!」
リリーのフィールドに再び、旧式の機械龍が現れる。
「でも、悪いね。その子には退場して貰おうかな! 私は魔法カード『エヴォリューション・バースト』を発動!」
機械龍は攻撃する時と同じように、口に光の力を蓄える。
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『エヴォリューション・バースト』
通常魔法
自分フィールド上に「サイバー・ドラゴン」が表側表示で存在する場合のみ
発動する事ができる。相手フィールド上のカード1枚を破壊する。
このカードを発動するターン「サイバー・ドラゴン」は攻撃する事ができない。
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「この効果で破壊するのは、『ストロング・ウィンド・ドラゴン』!」
機械龍は蓄えた光を集約し、それを放つ。
不意をつく攻撃に、風を纏って防ぐことも出来ず、緑鱗の龍は崩れ落ちる。
「さらに私は、魔法カード『オーバーロードフュージョン』を発動!」
リリーの墓地が淡い光を放ち、カードを排出する。
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『オーバーロードフュージョン』
通常魔法
自分フィールド上または墓地から、
融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
闇属性・機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
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「私はフィールドの『プロト・サイバー・ドラゴン』と、墓地の『サイバー・ドラゴン』、『プロト・サイバー・ドラゴン』、『サイバー・ツイン・ドラゴン』をゲームから除外! こっちも全力出していくよ! 来て! 『キメラテック・オーバー・ドラゴン』!」
墓地の光はフィールドに届くと同時に激しく光量を増す。
光が収まった後に残ったのは、頭があるはずの場所に穴の空いた機械龍の胴体。
その穴を確認したのも束の間。穴から四本、機械龍の首が生えてくる。そして、四首は猛々しく咆哮する。
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『キメラテック・オーバー・ドラゴン』
融合・効果モンスター
星9/闇属性/機械族/攻 ?/守 ?
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの融合召喚に成功した時、
このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
このカードの元々の攻撃力と守備力は、
融合素材にしたモンスターの数×800ポイントの数値になる。
このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ
相手モンスターを攻撃する事ができる。
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「『キメラテック・オーバー・ドラゴン』の攻撃力と守備力は、融合素材にしたモンスターの数×800ポイント。四体素材にしたから3200!」
『キメラテック・オーバー・ドラゴン』
攻撃力?→3200
守備力?→3200
「バトルフェイズ。『キメラテック・オーバー・ドラゴン』で直接攻撃! 『エモーショナル・リザルト・バースト』!」
四本の首が、一斉に光線を撃ち込む。
モンスターに撃ち込む時より威力が押さえられているとはいえ、四連打だ。龍人の受ける衝撃は半端なものではないだろう。
龍人−3200 LP1200
「私はカードを一枚伏せて、ターン終了」
龍人LP1200 手札二枚
場:伏せ二枚
リリー:LP7400 手札無し
場:キメラオーバー(攻撃表示)、伏せ一枚
「俺のターン、ドロー! 俺は『リビングデッドの呼び声』を発動! 復活させるのは『ストロング・ウィンド・ドラゴン』!」
フィールドに響く、生ける屍達の誘いに応えるかのように、緑鱗の龍は地中から這い出でる。
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『リビングデッドの呼び声』
永続罠
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
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「そして俺は、『デブリ・ドラゴン』を召喚!」
龍人のフィールドに、尖った上顎を持った小さな龍が現れる。
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『デブリ・ドラゴン』
チューナー(効果モンスター)
星4/風属性/ドラゴン族/攻1000/守2000
このカードが召喚に成功した時、
自分の墓地に存在する攻撃力500以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。
このカードをシンクロ素材とする場合、
ドラゴン族モンスターのシンクロ召喚にしか使用できない。
また、他のシンクロ素材モンスターはレベル4以外のモンスターでなければならない。
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「レベル6『ストロング・ウィンド・ドラゴン』に、レベル4『デブリ・ドラゴン』をチューニング! 全てを焦がす暴君よ! その焔を以て、仇なすものを炎獄へと誘え! シンクロ召喚! 『トライデント・ドラギオン』!」
そして、現れるのは三叉の首を持つ飛龍。
ただ、そこにいるだけで感じるこの威圧感は、身につけた格によるものだろう。
その三つ首が全て、リリーのフィールドのモンスターを睨み付ける。
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『トライデント・ドラギオン』
シンクロ・効果モンスター
星10/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守2800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカードはシンクロ召喚でしか特殊召喚できない。
このカードがシンクロ召喚に成功した時、
自分フィールド上に存在するカードを2枚まで破壊する事ができる。
このターンこのカードは通常の攻撃に加えて、
このカードの効果で破壊した数だけ1度のバトルフェイズ中に攻撃する事ができる。
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「『トライデント・ドラギオン』のシンクロ召喚に成功した時、自分フィールド上のカードを二枚まで破壊し、破壊した枚数分、このターン追加攻撃することが出来る。俺は『リビングデッドの呼び声』と伏せカードを破壊!」
三叉龍が、フィールドに建てられた墓を踏み潰す。すると、意味なく流れていた屍達の声が消える。
「さらに、破壊にチェーンして『スキル・サクセサー』を発動!」
三叉龍は咆哮し、自らを鼓舞する。
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『スキル・サクセサー』
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
このターンのエンドフェイズ時まで、
選択したモンスターの攻撃力は400ポイントアップする。
また、墓地に存在するこのカードをゲームから除外する事で、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の
攻撃力はこのターンのエンドフェイズ時まで800ポイントアップする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動する事ができず、
自分のターンのみ発動する事ができる。
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『トライデント・ドラギオン』
攻撃力3000→3400
「バトルフェイズ。首が多ければ良いって物じゃ無えんだよ! 『トライデント・ドラギオン』で、『キメラテック・オーバー・ドラゴン』を攻撃!」
三叉龍は、四首の機械龍に向かって突撃する。
機械龍も渾身の力で光を撃ち込むが、勢いを殺すことは出来ずに砕かれる。
リリー−200 LP7200
「さらに、こいつのシンクロ召喚時にカードを二枚破壊した事で、さらに二回の攻撃を行う事が出来る! 『トライデント・クラッシュ』!」
三叉龍は再び突撃を開始する。
リリー−3400 LP3800
「もう一撃!」
リリーに突撃し終えた三叉龍は振り返り、復路でもリリーに突撃する。
リリー−3400 LP400
「俺のターンは終了。同時に『スキル・サクセサー』の効果は切れて『トライデント・ドラギオン』の攻撃力は元に戻る!」
『トライデント・ドラギオン』
攻撃力3400→3000
龍人LP1200 手札二枚
場:トライデントドラギオン(攻撃表示)
リリー:LP400 手札無し
場:伏せ一枚
「……ふふっ。最高だよ。私のライフはもう僅か! 手札は無し! あるのはリバースカード一枚! そして、相手のフィールドには強力モンスター! このたった一枚のドローで何か出来なきゃ終わりってわけだ! 決闘ってのはこうじゃなきゃね!」
リリーが声を強め、楽しそうにデッキに手をかける。
この劣勢に、諦めることも嘆くことも無く、その表情にネガティブなものは無いように見える。
「ドロー!」