浅草といえばデンキ。デンキといえば神谷バー。明治後半〜大正にかけて、電気がめずらしい頃、新しい物にはなんでも「デンキ〜」と名づけた、一種の流行があったそうで、神谷バーのデンキブランはそんな時代、明治末に生まれたカクテルだそうな。
とにかく有名なコチラ、さぞ観光地化されているかと思いきや、そうでもないようで、2Fでは日替りランチが¥650で食べられるという。これは定食屋として使える!というわけで早速行って来た。
神谷バー【食べログ】
★★★★☆ 4.0
所在地:
台東区浅草1-1-1
公式HP:
http://www.kamiya-bar.com/
HPを見る限り、旧館と新館で分かれているようだ。行くなら旧館と意気込んでみたが、どうにも入口はひとつで分かれている気配がない。中で分かれているのかと覗こうにも、入口からは様子は窺い知れない。2Fを覗いてみると食堂というよりレストランといった風情で、しゃちほこばってて期待してるのと違う。
よく分からないんでとりあえずにぎわってる1Fへ。入ってすぐサンプルのディスプレイがデーンとお出迎え。脇のレジで食券を買うシステムで、まるでデパートのお好み食堂のよう。しかしメニューが多く、入口で選ぶにも選びきれない。とりあえず電気ブランとつまみを1品選び、後はゆっくり選んで人が引けた頃にまた食券を買いに来ればいい。
1Fは入口のある方が新館のようで、何も隔てられてないが奥はややくすんだ空間が広がっていた。天井や壁が歳月を物語っているというのもあるが、それ以上に客層が空間を決めている気がした。奥の方がなんかディープなのだ。エイ!と奥の席に着いて周囲を見回すと、地元の常連と思しき方々が殆どだ。

一人でスポーツ新聞を読んでたり、団体でも次から次に人が入れ替わっている。どうもここでの顔見知りが入れ替わり立ち代りやってきているようだ。
そんなこんなでまぁ平日の真昼間だというのに人の多いこと多いこと。電気ブランを飲んでいる方も多いが、常連はビールがメインの様子。電気ブランもなんだかピッチャーみたいのに入ってるし!

席に着いて食券を置くとすぐさま店員がモギりにくる。モギるというのがこれほど似合う店もない。するとモギった店員の名前が記されたプレートを置いていく。担当までわかるのか!
ここの店員はいわゆるニイチャン・ネェチャンのバイトという感じではなく、いや、実際若い店員もいるのだけど、どことなく、いい意味でモッサイ感じがするのだ。アルバイトという言葉の持つどことなく明るいイメージとなんか違う。この感覚、どこかで感じた様な・・・そうだ、聚楽台
【過去記事】!
興味深く周囲をみるともなくしみて待つと、やってきました電気ブラン¥260!

この琥珀色の飲み物は、ブランデー・ジン・ワインキュラソー・薬草などがブレンドされているそうで、創業当時はアルコール45度もあったという。現在は30度でオールドは40度。しかし30度でも十分。甘みのあるまったりとした飲み口でついつい進んでしまうが、徐々に頭の後ろ辺りに来る! いや〜これキツイわ。確かに水が必要だわ。ゆっくり飲まないとすぐやられてしまう。こんなもんを昼間からこれだけの人間が飲んでいるというのもなんともオゾマシイ。スーツ姿もいるし。つーかピッチャーだもんなぁ。スゲェ。
で、とりあえず頼んだフレンチポテト¥410!

店がこんな感じだし、レンジでチンかなと覚悟していたが、まぁ調理方法は定かでないにしても、これがなかなかしっかりとした味でビックリ!?
軽く揚げられていてさっくりとした食感の後、モッチリとさえ感じるホクホク感がやってくる。ジャガイモというよりサツマイモに近い甘さ。ややハニーな甘さとでも言おうか。結構クセになる味で、つい夢中で食べてしまい、後半凭れたほど。
本当はハンバーグでも食べようと思ったが、あまりに電気ブランがキツいのとポテトでもたれたのとで、食欲が減退してしまった。なんかさっぱりした物でも頼もうと、たこのスモークサラダ¥560を。

スッキリできればいい程度にしか考えてなかったが、これが薄作りでもしっかりとした弾力と歯ごたえのあるタコで、酸味のあるドレッシングとの愛称が抜群で驚いた。タコの切り身には1枚1枚にクコの実のようなものが乗せられ、非常に丁寧なつくり。
2度目の注文からは席から店員にオーダーできるので利用させてもらった。それでもまぁその店員が入口脇のレジに現金もって行くから一緒なんだけどね。

んで、もう1杯なにか飲みたいところだが、もう電気ブランはキツイ。でもせっかくだからってことで、電気ソーダ¥430にしてみた。
電気ブランを炭酸で割っただけの代物ながらだいぶ飲みやすい。電気ブランのハイボールといった趣。でもこれだってグビグビ飲むとヤヴァイか。
とはいえちょっとは元気が回復したので、あと1品くらいは食べられるかと、カマンベールチーズ揚げ¥610を。懲りずに揚げ物かい!

薄い揚げ具合で、中からトロ〜ンとしたチーズが口中に広がる。独特の臭みがあるが、これは酒のお供にはイイわ。これまたついつい手が進んでしまった。
最後は凭れることなく、店を後にすることが出来た。1時間半くらいの滞在で2人で5千円チョイ。それでこれだけ満足度があれば十分でしょ。
帰るまでもう常に店は大賑わい。これだけの内容でこの雰囲気じゃ、当然か。観光地と決め付けず、思い切って突入することをオススメする。なかなかディープっすよ!
いやはや、予想外にウマかった!ごちそうさまでした〜
神谷バー ( 浅草(東武・都営・メトロ) / バー・カフェバー )
★★★★☆4.0
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