★藤堂平助,新選組を捨てる…恋夜的にはどうでもいいような藤堂です。アソビは番外編で。

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| 第15話「わかれ雲」 |
| 試衛館道場以来の同志・藤堂平助との別離… |
(人物紹介)
藤堂平助
江戸・試衛館以来の新選組同志のひとりである。
だが,もともとは北辰一刀流・千葉周作の門下である。
性豪気にして明朗,誰からも好まれた。
この男に悩みがあるといえば,仲間の者は,笑い出したかもしれない。
(凡そのアラスジ)
▼藤堂は,脱走して切腹した山南の墓参りに出かけていた。
墓地で何度か出会った兄(三浦)と妹(美代)に,
肉親を知らない藤堂は,羨ましげに関心を示す。
その頃,北辰一刀流の伊東一派は,会合を重ね,
同門山南敬助の切腹という厳しい処断を下した土方に恐れをなし,
新選組を,勤皇思想の集団に変え,屋台骨から乗っ取る旨の計画を推し進めるため,
密かに土方の暗殺を企てる。
一方,土方は,相変わらず伊東の存在を信用していなかった。
そんな中,近藤は,久しぶりに試衛館の仲間と会食を行った。
しかし,その席に藤堂は出席せず,伊東と面会していた。
伊藤は,藤堂に,新選組から分離・独立することを打ち明ける。
藤堂は,ひとまず即答を避けた。
ある晩,倒幕浪士一味を襲撃した際,斬った男が,
墓参りでよく行き会った兄妹の三浦だったことを,後に知る藤堂。
三浦は父の形見の刀を刀屋へ売りに出しており,
それを買ったのが藤堂だった。三浦の妹・美代は,
藤堂がちょうど刀を買うとき,その店に立ち寄っており,
彼の素性も聞かぬまま,刀が二十両で売れたことを喜んで兄に報告していた。
藤堂は,三浦が「新選組に斬られた」ことを,墓参りの際,茶店の者から聞いて愕然とする。
三浦は,父の形見の刀で,斬られた。
藤堂は,再び伊東と面談し,自分の新選組は終わったと告げる。
間もなく,伊東一派は新選組から分離・独立することを,近藤と土方の前で表明する。
藤堂は伊東と共に離脱することを決め,近藤と新選組に別れを告げた。
▼会話が面白いシーンを集めてみました…ココの画像もあるので,また後日,アソビますね。
(近藤と土方の会話…その1)
近 藤「トシさん,君はそう言うが,伊東は伊藤で,使い道のある男だ。
あの弁舌,あの学識が,我々の存在を重からしめておるんだ」
土 方「一体,何を重からしめているんだ」
近 藤「つまり,新選組をだ」
土 方「冗談じゃねえや,案外,伊東の好きな長州ッポ達の間で,
新選組は見直されておるかもしれん。重からしめているとすれば,
そんな程度だ」
近 藤「トシさん,君は昔から,意固地なところがあっていかんよ」
土 方「性分だからねえ,あんたがどう思おうとも,俺は伊東という男を信用しない。
これは,俺の勘だから,仕方がない」
(近藤と土方の会話…その2)
土 方「ああ大っぴらにやられては,こっちも手の出しようがねえや。
新選組参謀として,天下の情勢を確かめるというだけで,
長州ッポに会おうが誰に会おうが,天下御免だ」
近 藤「それは,つまり,本当に天下の情勢を確かめておるからだろう」
土 方「近藤さん,あんた,人を信用しすぎる癖があって,いけねえや」
近 藤「そうではない,トシさん,君は好き嫌いが強すぎるんだ」
土 方「そうかねえ,俺には,倒幕派の親玉を,新選組が召抱えているような気がするがねえ」
近 藤「トシさん,少し考え過ぎではないかね」
(近藤,沖田,土方の会話)
近 藤「お前と話していると,難しいことも忘れて,なんとなく楽しくなる」
沖 田「やだなあ・・・私はまるで,おめでたいみたいですね」
近 藤「うん,結構じゃないか,第一,お前の顔は,いつも春先みたいな顔をしとる」
沖 田「春が好きなのは,土方さんですよ」
土 方「・・」
近 藤「ほお,トシは春かな」
沖 田「一見,秋霜烈日(※シュウソウ-レツジツ)のようですがね(※秋の霜,夏の日差し=厳しいこと)
豊玉宗匠(※ホウギョク-ソウショウ)の句は春の句が多いですよ,ね?」(※土方の雅号=「豊玉」先生)
近 藤「そうかァ,どうだ,トシさん,たまにはワシにも君の句を見せてくれよ」
土 方「総司,余計なこと言うな。近藤さんに見せれるような句は,まだできねえ」
沖 田「しかし,土方さんのその怖い顔のどこから,あんな可愛い句ができるんでしょうねえ」
近 藤「ほお」
沖 田「ンー(思い出しながら)・・・・人の世の,物とも見えぬ,梅の花。
うぐいすや,叩きの音も,つい止める」
近 藤「フゥーン,これは意外だなあ。おい,総司,もっと他にないか?」
沖 田「そうですねえ,えー,ンー・・・・・」
土 方「総司」
沖 田「え?」
土 方「いい加減にしろ。こっちは今,発句(※ホック)どころじゃねえんだ」(※俳句)
(土方と沖田の会話)
土 方「久しぶりに,句ができた」
沖 田「聞かせてください」
土 方「どうせ,愚作だろうが・・・『ふるさとへ,向かって急ぐ,皐月雲』」
沖 田「『ふるさとへ,向かって急ぐ,皐月雲』・・・・
でも,おかしいですよ,今は五月じゃありませんよ,もうじき寒くなりますよ」
土 方「なあに,皐月雲のほうが,陽気で華やかでいいだろ。秋や冬は,淋しくていけねえや」
沖 田「アッハッハ,なるほど,それもそうですね」
(恋夜のひとこと)
藤堂っちゅう男は,よく判らん。
山南の脱走も判らんでしたけど,
こやつの主義主張は,如何なるものか,さっぱりわからん!
伊東に感化されて,佐幕派から正反対の倒幕派へ…普通,移れるかァ〜?(-_-;?…純朴すぎたの?
土方じゃなくても,許せんですね,ハイ。