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    直六国防挺身隊2009-11-17 01:58:56

    楽しい文章作成〓8日前

    イメージ 1

     それでは、前回までで加筆・修正した文章を推敲していきましょう。


    【例文〓】
     家族愛がテーマのNHK大河ドラマ「篤姫」は、多くの視聴者の心をつかんだ。
     これを引き継いで始まったのが、直江兼継の「天地人」である。原作は、新潟県出身の火坂雅志(ひさか まさし)。日本放送出版協会の上・中・下巻として刊行されている。
     小説・天地人のテーマは「愛」である。
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。
     「愛」の一文字を戴いた兜で乱世を駆け抜け、義を貫いた直江兼続。主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。
     現在、米国に追従するだけの与党政権によって、日本の政治は末期症状である。同時に、リーマンショックによる世界的大不況の影響で、製造業中心の輸出依存型経済も行き詰り、多くの派遣労働者が大量に解雇された。
     「派遣村」で新年を迎えた人々だけでなく、ほとんどの国民が将来に不安を抱え、社会全体が閉塞感に包まれている。
     そうした世相を反映してか、NHK大河ドラマは2年連続で「愛」をテーマにした原作を採用。今回の「天地人」は、為政者が備えるべき「愛」をテーマにした作品だ。その点に、私たちは注目しなくてはならない。
     米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延する現代社会において、最も欠落しているのは「愛」である。その一方で、解雇された派遣労働者を助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。
     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たち一般市民の「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ私たちは考え、行動しなければならない。
     その一助として、読者諸兄に「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。

     何よりも、内容に対して長過ぎます。
     さらに、過剰な表現や、重複部分が目立ちます。

     そこで、まずは余分な段落から削除します。


    【例文〓】
     これを引き継いで始まったのが、直江兼継の「天地人」である。原作は、新潟県出身の火坂雅志(ひさか まさし)。日本放送出版協会の上・中・下巻として刊行されている。
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。
     「愛」の一文字を戴いた兜で乱世を駆け抜け、義を貫いた直江兼続。主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。
     米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延する現代社会において、最も欠落しているのは「愛」である。その一方で、解雇された派遣労働者を助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。
     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たち一般市民の「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ私たちは考え、行動しなければならない。
     その一助として、読者諸兄に「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。

     これまで苦労して加筆・修正した段落たちですが、全体のバランスや読みやすさ・リズムを一番に考え、躊躇なく削除しましょう。

     さらに、全体のバランスやリズムを崩している表現を、もっと細かく削除します。

    【例文〓】
     直江兼継の「天地人」である。原作は、新潟県出身の火坂雅志(ひさか まさし)。日本放送出版協会の上・中・下巻として刊行されている。
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。
     主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。
     米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延する現代社会において、最も欠落しているのは「愛」である。その一方で、解雇された派遣労働者を助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。
     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たちの「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ考え、行動しなければならない。
     その一助として、「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。

     【例文〓】から、約半分近く削除しました。

     当たり前ですが、長い文章より短い文章のほうが読みやすくなります。

     それでは、短くなった文章を再度、検証してみましょう。

    【例文〓】
     直江兼継の「天地人」である。原作は、新潟県出身の火坂雅志(ひさか まさし)。日本放送出版協会の上・中・下巻として刊行されている。

     もちろん、加筆・修正が必要です。

    【例文〓】
     2009年のNHK大河ドラマは、火坂雅志原作の「天地人」である。この作品は、上・中・下巻の大作で、日本放送出版協会から出版されている。

     「篤姫」を完全に削除したので、「天地人」が大河ドラマの原作であると解説します。
    「大河ドラマの原作」であるとの説明も基本的に不要ですが、とりあえず残しておきます。

    【例文〓】
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。
     主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。

     「主人公・直江兼続は〜」以降はは、上下の段落を繋げるだけで充分です。

      また、「米国型の〜」以降は、加筆・修正する必要はないでしょう。

     それでは再び、文章全体を見てみましょう。

    【例文〓】
     2009年のNHK大河ドラマは、火坂雅志原作の「天地人」である。この作品は、上・中・下巻の大作で、日本放送出版協会から出版されている。
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。
     米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延する現代社会において、最も欠落しているのは「愛」である。その一方で、解雇された派遣労働者を助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。
     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たちの「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ考え、行動しなければならない。
     その一助として、「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。

     少し脱線しますが、私は「字数ぴったりの文章が書けるなんてすごいですね」と言われますが、実際はこのように長い文章を、クライアントに指定された字数に合わせて削除しているだけです。

     つまり、特別な技術は全くありません。

     それでは最後に、漢字・表記・記号の統一と、句読点のチェックを行います。

    【例文〓】
     2009年のNHK大河ドラマは、火坂雅志原作の「天地人」である。この作品は、上・中・下巻の大作で、日本放送出版協会から出版されている。
     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った、稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。
     米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延する現代社会において、最も欠落しているのは「愛」である。その一方で、解雇された派遣労働者を助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。
     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たちの「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ考え、行動しなければならない。
     その一助として、「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。

     4行目の「行った」の直後に読点を追加しただけです。

     読点の入れ方は、意味の区切りが前提ですが、「読みやすくなる箇所に入れる」よう意識すると良いでしょう。

     あくまで私見ですが、文にリズムを持たせるのが読点の役割だと思います。
     実際に読んでみて、リズムが悪ければ位置を変えたり、削除したり、追加します。それでも直らなければ、文の構造を変え、リズミカルな文章になるよう心がけてください。

     この程度のボリュームの文章なら、漢字や表記の統一チェックは、ほとんど必要ないでしょう。
     ただし、もっと長い文章になると、「行った」と「おこなった」が混在してしまう場合があります。これは、極めて稚拙な文章と言わざるを得ません。

     そうした文章を避けるには、ご自身で漢字や記号のルールを決めて、それを守った文章を書く癖をつけるのが一番です。

     ひとまず、これで完成です。

     それでは最後に、ブログ向けに段落ごとに1行空けます。
     ついでに、少しだけ文章構成を変え、加筆・修正してみましょう。


    【例文〓】
     現代の日本社会において、最も欠落しているのは「愛」である。

     小泉構造改革以降、米国型の「弱者切り捨て」政治・経済が横行し、漠然とした社会不安が蔓延している。しかしその一方で、解雇された派遣労働者を心から助けようとする、一般市民の「愛」が存在するのも事実だ。

     そんな時代にあってNHKは、愛をテーマにした火坂雅志の「天地人」を、大河ドラマの原作に選んだ。

     主人公・直江兼続は、謙信・景勝と二代にわたって上杉家に仕えた戦国武将。義によって家臣をまとめ、民愛と慈愛によって領民を安んずる政治を行った、稀代の名家老として、その名を歴史に刻んだ。主君への忠義、仲間たちとの友情、そして家族への愛を軸に、本書はその一生を見事に描いている。

     政治家や官僚、大企業経営者が「愛」を備え、私たちの「愛」が活かせる社会。その実現に向け、今こそ考え、行動しなければならない。

     その一助として、「天地人」をお薦めする。義と愛の知将・直江兼続の生き様は、現代を生きる私たちに「あるべき政治・社会」の姿を垣間見せてくれるからだ。


     
     とにかく推敲は、時間が許す限り、何度でも行いましょう。

     今回は原文の内容を変えず、あくまで文章作成法に絞って説明させていただきましたが、皆さんが自分の頭でゼロから創りあげる文章は、内容、論理展開、結論も、どんどん変えてしまって構わないのですから。

     文章作成とは、自身の人間的内容を充実させる行為に他なりません。
     つまり、文章作成に完成はないのです。

     次は最終回「オマケ」です。
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