レイクォンです。
人間ってのは 「 限定 」 という言葉に弱いものでご多聞にもれず僕もその1人。そんなわけで、この時期限定の日本海沿岸の海の幸、コウバコガニを金沢の親戚からいただきました。

コウバコガニとは、早い話がズワイガニのメスのことです。こぶりながら外子と内子(卵のこと)をたっぷり蓄えておりますので、その分高級なズワイよりもむしろ美味しい、と僕は思っています。地域によって呼び名もいろいろ、セイコガニやセゴガニなどと呼ぶ地域もございます。解禁期間は約2ヵ月。今しか食べられませんっ。

10匹相手に格闘すること小1時間、宴の準備は調いました。迎え撃つは同じく日本海沿岸の銘酒たちです。

清都酒造場
勝駒 純米
五百万石50%精白
富山県高岡市
酒田酒造
上喜元 純米吟醸
出羽燦々50%精白
(蔵元栽培の太古活性米)
山形県酒田市
上品で淡白な身には勝駒を合わせて。高精白ながら純米と控えめに名乗るこちら、綺麗で雑味のないピュアな味わいは、同じくコウバコガニの身にぴったり合います。
外子のぷちぷち、内子のとろとろには上喜元を。魚卵系の生臭みを旨味に昇華する素晴らしい相性!米の旨味たっぷりながらとても品格ある酒質で、ツワモノ揃いの山形産日本酒の中でもトップの品質といえるでしょう。
コウバコガニは身を食べた後も油断できません。こっからが本番です。

まずは殻を炒って濃厚な出汁をとります。見てください!この濃厚出汁!

この極上出汁を使用して、〆のパスタとリゾットに。
コウバコガニのリングイネ・出汁クリームソース仕立て

コウバコガニの和風リゾット

これに合わせますは、石川県の遊穂を2種で。

御祖酒造
遊穂 純米
美山錦60%精白
遊穂 純米吟醸
山田錦・美山錦55%精白
石川県羽咋市
某Danchu誌で絶賛されたりと、鳴り物入り感あった 遊穂 を初めていただきました。今風の濃くて力強い酒質かなーと思っていましたが、そんなことはなく、どちらも落着いた旨味を基調にした上質なもの。こりゃウマいゼ!洋風ともばっちり響き合う(この辺りがモダンと言われる所以かな)、ぬる燗でさらにキレも増してこれ以上ない相性!!
バイ・ザ・グラスでお酒を合わせる贅沢。互いの旨味を引き立て合う素晴らしい夕餉となりました。ごちそう様でした。日本海と親戚さんに感謝です。また送って下さい。
AIR / MER DU JAPON
