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    バーブのブログ2009-11-14 20:14:31

    川旅日記1995〜四万十川編 

    川旅日記1995〜四万十川編 

     高知県の四万十川に向かって1人、旅に出た。目的はカヌー。カヌーといっても競技カヌーなど

    とは違いファルトボート(フォールディングカヤック)という組み立て式のカヌーによるリバーツーリング。

    カヌーにシュラフ・テントなどキャンプ道具一式・水・食料を積み込んで川を旅する。

     
    1日目

     会社から帰宅後風呂に入り、車に荷物を積み込む。軽自動車なのでカヌー・キャンプ道具・衣

    類・カバンなどを積み込むと車内はスゴイことになった。

    PM6:30出発。R8をひたすら西へ。途中、持参したおにぎりを食べさらに進む。富山県を横

    断、石川県も抜けて福井県の敦賀で給油しようと思ったが時間は夜中の1時。24時間営業の

    ガソリンスタンドを探しながら走ったが無い。

     消防署があったので、どこかに営業しているスタンドがないか聞いたがやはり無いらしい。
     
     京都府の舞鶴市を過ぎていよいよヤバくなってきたため道路脇のパーキングに車を停めて車中

    泊。時刻はAM3:00。ここまで446Km。

     
    2日目

     7時起床。ナニワトモアレ給油をせねば・・・。20分ほど走ってガソリンスタンドを発見。ひとまず

    安心。安心したら腹が減ってきた。すぐさま昨夜の残りのおにぎりをほおばる。

     さあ!車も体も満タンだ。R175を姫路に向かい南下。

     姫路から瀬戸内海に沿って西へ。岡山のコンビニで昼食を買って食べ瀬戸中央自動車道、

    児島ICで高速に乗る。8Kmほど走り、与島PAで休憩。ここで割引往復券を購入。そしていよ

    いよ四国初上陸なのだ。

    坂出ICを降りたあたりから雨が降り始めてきた。

     松山へと向かうR11は交通量も多くダラダラしんどい。雨のせいもあり憂鬱な気分になってく

    る。

     途中小さなガソリンスタンドで給油。60歳くらいのおじさんが出てきて車のナンバーを見て

    「ほぉー遠いところから来たねぇ。伊豆長岡かぁ」

    「え?いや、新潟の長岡です」

    「ん?あっそうなの」

    どうも知らないようだ・・・。

     松山市の少し手前、レストパーク桜三里というパーキングで車中泊。今日は早めに行動を切り

    上げた。PM5:00。808Km。

     
    3日目

     5時起床。すぐに出発して松山市に入り、コンビニで朝食。

     松山といったら道後温泉なのである。せっかくここまで来たんだ、入らぬワケにはいかない。

     開湯3000年、日本最古Photoの温泉といわれる道後。そのシンボル道後温泉本館は国の重要文

    化財にも指定されているらしい。

     6時に着いたが営業は6時半からということな

    ので、その立派な建物を写真に撮ったりして待

    っていた。まだ朝も早いのに続々と人が集まっ

    てきてオープンを待ちわびている。

     6:30、太鼓が鳴り響きみんな朝風呂へ突

    入だ。昨日は風呂に入らなかったので気持ちがよい。

     1時間ほど入浴して、さてと四万十川を目指す。R56を南へ。

     そしてついに12時05分、JR予土線、土佐昭和駅近くの川原に到着。先ほどまで降っていた

    雨はあがってはいたが今にもまた降り出しそうだ。目の前には四万十川がとうとうと流れている。車

    の走行距離メーターは994Kmになっていた。

     四万十川。高知県西部、四国山地西縁の不入山に源を発し、山間部を著しく蛇行しながら

    土佐の小京都、中村市で太平洋に注ぐ。総延長196Km。

     予定では今日の夕方着いて翌日から川を下り始めるつもりだったが、だいぶ早く着いたため今

    日少し下るころにした。

     早速カヌーを組み立てる。まずアルミフレームで艇の骨格を組み立て、それからその上に船体布

    をかぶせシートを取り付けて両サイドのエアチューブに空気を入れる。これでほば完成。所要時間

    30分〜40分。

     作業の途中、少し離れた車の中から若い男が出てきた。

    「こんにちわ」

    「あ、どうもこんちわ」

    「これから下るんですか?」

    「ええ、少し下ろうと思います」

    「僕達昨夜来たんですけどずーと雨だったんで晴れるの待っているんです」

    車に目をやると助手席に女性が座っていた。2人は三重から来たそうで岐阜の長良川を下ったこ

    とがあるという。実はオレも四万十川の帰りに長良川を下ろうと予定していたので長良川の情報

    をいろいろ聞かせてもらった。

     そして午後2時、雨のため水位の上がった川に荷物を積み込んだ艇を浮かべ、ドンブラコと漕

    ぎ出したのである。

     四万十川が「日本最後の清流」と言われて久しい。がしかし、今自分が下っている川は、とて

    も清流と呼ばれているような川ではなかった。ここだけではない。日本中の川が壊されている。不

    要なダムを造り、生活排水を垂れ流しコンクリートで護岸する。自然の浄化力が奪われて川自

    身の生命力が失われていく。さらには山の荒廃である。保水力のある広葉樹林が伐採され続け

    ている。川を守るには山を守り育てなければならないのだ。

     雨は降ったり止んだり。前方からゴォーという音が聞こえてきた。瀬だ!カヌーからの目線の高さ

    は1mもない。したがって前方の状況もよく見えないため大きな瀬があると手前で上陸してどのよ

    うな瀬かスカウティング(下見)しなければ危険だ。

     右岸から上陸して瀬の近くまで行って下見をして通るルートを確認した。流れは強いがそれほ

    ど難しくはなさそうだ。瀬ではとにかく流れに負けずに強くパドリングすることだ。横波には弱いので

    間違っても艇を横にしてはならない。川の瀬にはグレード、つまり難易度によって級数で表す。数

    字が大きくなるほど難易度はアップする。ただ当日の川の水量などによって変化するのであくまで

    目安と考えなければならない。

     
     《グレードとそのレベル》

      1級 : 障害物や高波のない静かな流れ。いわゆるさざ波ていど

      2級 : 高い波が連続するが険悪な障害物はない

      3級 : 大きくパワフルな波が続く。障害物も増え的確な流れの読み、艇のコントロール能

            力が必要。スカウティングの必要性大

      4級 : 複雑な激流が続く。時として険悪な障害物も出現。高度なパドリングテクニックが

            必要。スカウティングと陸上のレスキュー体制が不可欠

      5級 : 長く複雑な進路と障害となるホール(川の落ち込みに発生する渦)が続く。非常に

            高度なテクニックが必要。生命の危険度あり。

      6級 : 5級の難易度に究極の進路選択が必要。生命への危険度も非常に高い。通常

            の見識として、このグレードは日本にない

      
     しばらく漕いでいるとまた前方から激しい水の音が聞こえてきた。遠めに見てもさっきのヤツよりで

    かそうだ。

     左岸のスロープになっているところに艇を置きスカウティングする。

     そこは川幅が一挙に狭まり激しい流れの中央に自動車ほどの岩があった。しかも瀬の入り口に

    は岩がいくつも見え隠れしていてルート選択も悩む。今までで最高級の瀬だ。とにかく入り口の瀬

    をかわしながら瀬に入り、真中のでかい岩にぶつかることは避けなければ・・・。

     艇に乗り込みひとつ深呼吸。武者震いがした。ゆっくりとルートを見極めながら岩をよけ漕ぐ。だ

    んだんスピードが上がってきた。 突入! 激しい波に艇の先が持ち上げられる。横からも高い波

    がきた。その時、スプレーカバーと呼ばれる、カヌーの中に水が浸入しないように艇と体をつないで

    いるカバーが水の重みと衝撃ではずれ、大量の水が浸水してきた。

    「ヒェー!」

    水の入ったカヌーはコントロールしにくい。目の前にはあの大きな岩が迫っている。

    「ヤバッ!」

    さらに高波をうけ、水をかぶりながらかろうじて岩の右側をギリギリ通過した。

    「ふぇー」

    ビビった。艇の中は水浸し、というかもう腰の上まで水が入ってしまった。

     流れのないトロ場に行き、ポンプを取り出してを排水した。荷物はすべて防水バッグに入れてあ

    るから大丈夫だが服はパンツまでビショビショになってしまった。

    Photo_2
      4:30良い川原があったので暗くなる前に

    上陸してテントを張った。テントに入りズブ濡れ

    の服を着替えようとしたらパンツを全て車の中

    に忘れてきたようだ。失敗・・・。トホホ・・・。

     
    4日目

     5:00起床。雨は止んでいない。このまま停滞しようか出発しようか悩む。ラジオの天気予報に

    よると大雨洪水雷注意報が出ているとのこと。

     お湯を沸かしてフリーズドライの朝食をとる。

     
     10:40、雨は上がり薄日が差してきたので思いきって出発した。数ヶ所2〜3級の瀬があるが

    スカウティングしながら快調に進む。

     ファルトボートはボートとはいえ所詮船体は布であるから浅瀬で底を何回こすれば穴があくし、

    鋭角な岩にぶつかったりすれば一発でザックリ切れることもある。穴があいたら当然浸水してしま

    う。それでは非常に困るワケで応急処置として修復用のテープを貼り水の浸入を防ぐ。そして家

    に帰ってからリペアキットで本格的に修復することになる。

     四万十川は日本一魚の種類が多い川だ。そして多くの生命を養いながら氾濫を繰り返してき

    た。流域の人々は川を恐れながら川と共に生きてきた。川は恐ろしいが、それ以上の恵みをもた

    らしてきてくれた。大地を揺らす大水こそが四万十川の恵みの源泉である。洪水は川の汚れを

    一気に押し流す。川底の石を転がして腐った苔を洗い流し、川床を耕すようにして掘る。耕され

    た川床は柔らかくなって酸素の通りもよくなり、魚の良い産卵場となる。鮎の餌となる苔もよく生

    え、あらゆる魚の餌となる虫もよく発生し、新しくついた苔を食べた鮎の味も良くなるのだ。しか

    し、かつては年に何度もあった洪水も最近は少なくなったという。この川の流域には沈下橋が41

    もある。沈下橋とは大雨で増水したら水没してしまう低い橋のことで、欄干がなく橋の流失を防

    ぐことが目的で費用も安いことから考えだされた。

    Photo_3
     雨が落ちてきたかと思えばまた薄日が差し、

    天気はころころ変わる。江川崎でカヌーの大集

    団と 遭遇。カヌースクールをやっているようだ。

    色とりどりのリジット(一体型)カヌーがアメンボの

    ように川面に浮いている。スイスイ進む人のい

    れば、ぎこちなくパドリングする人もいる。

     四万十川はここ江川崎で広見川と合流し川幅が広くなり流れも穏やかになって大河の様相と

    なる。ここより上流は通常、水量が少なく、大きな瀬もありビギナー向けではない。場合によって

    はライニングダウン(水量不足のため、カヌーを降りて引っ張って歩く)しなければならないことも多

    い。しかし江川崎から下流は流量も安定し大きな瀬もなくなりビギナーでも安心して下れるた

    め、休日には全国からパドラーが集まる。そしてここからのコースは流域で最も民家の少ないところ

    で、故に自然も色濃く残り四万十川らしさを堪能できる区間だ。

     のんびり漕ぎ下っていたが、何気なく後ろを振り返って目を見張った。なんと真っ黒な雨雲がぐん

    ぐんと自分を追いかけるように迫ってくるではないか。

    「な、なんじゃー。」

    今朝、ラジオで聞いた『大雨洪水雷注意報』というフレーズが頭の中を渦巻いた。

    「マズイ!」

    必死こいてパドルを動かした。・・・が無常にも雨雲はあっという間に頭上に達した。その時だ!ピ

    カ!ゴロゴロゴロー!ザバー!

    「きたぁー」

    バケツをひっくり返したような猛烈な雨が降り始めた。そして向かい風も強くなりえらいことになって

    きた。どこかに上陸せねば・・・。

     3:30岩間沈下橋下流の右岸に上陸し、川原の高台にテントを設営して中に逃げ込んだ。

     一息ついて、テントの中から四万十川を眺め

    「遠くまで来たなぁ」

    と感慨にふける。しばらくすると雨足が弱まってきた。この雨の一滴一滴が、この山を、そしてこの

    川を育んでいる。さらには全ての生物に潤いを与えてくれる生命の源なのだ。

    Photo_4
     お湯を沸かしてスープを作りパンをかじる。辺りは夜に包

    まれようとしていた。テントをたたく雨音を聞きながらシュラ

    フにもぐり込んだ。山も川も、そして全ての大地も深い闇

    に覆われていくのであった。

     
    5日目Photo_5

     5時起床。昨日はなかなか寝つけなかった。

    ウトウトしたと思ったら、また雷と大雨で10時

    頃目が覚める。15分くらいでおさまったがしば

    らく眠れなくなった。

     テントの外に出てみた。山あいに雲が低く垂

    れ込め水墨画のような風景だ。


     お湯を沸かしコーヒーを入れて飲み頭をシャキッとさせる。ラジオのスイッチをいれ天気予報を聞

    いてみると天気はこれから良くなるらしい。

    「ヨッシャ!やっと晴れるぞ」

     朝食をとりテント、シュラフなどを乾かして出発の準備をする。荷物をまとめ艇に積み込む。

    Photo_6
     8:20出発。スタートすると天気は急速に回復していっ

    た。日差しが強くなり手や顔がピリピリと痛い。

     カヌーの流れるスピードは通常時速5Kmくらいで、だい

    たい人が歩く速さと同じだ。川原のあちらこちらにテントが

    張ってある。

     ほとんどパドリングせず、流れに身をまかせながらのんびりと下る。川面に陽光はきらめき、山々

    の新緑が目に眩しい。

    口屋内の沈下橋を通過。ここの右岸は最もキャンパーが集まっている場所だ。テントが多数立

    ち並び、それぞれのんびり四万十川の自然を楽しんでいる。川の水の濁りもだいぶ薄まってきた。

     名前の由来があ「四万と十の川が集まって生まれた川」という説もあるくらいこの川は支流が多

    い。本流が濁ってもこれら支流の清らかな水が流れ込み希釈されて四万十の清流は保たれてき

    た。

     日差しはさらに強くなり両手を交互に肘まで水につけて冷やしながら進む。

     ゴール予定地の川登大橋が見えてきた。

     10:30、橋の手前の左岸に上陸。艇を乾かしていたら下流から50代くらいのおじさんが船外

    機をつけたゴムボートでやって来た。

    「これから川を溯って行こうかと思うんだけど、どんなです?」

    「水量も十分あるし問題ありませんよ」

    「そうですか。ありがとう」

    そう言うとけたたましい音をたてて川を上っていった。

     だいぶ乾いたので艇の骨組みをバラしていたらうっかりバラす順番を間違えてしまった。

    「あっ!」

    キール(艇の底)中心であるパイプにへんに強い力がかかって曲がってしまった。

    「マズイ」

    力ずくで直そうとしても元にもどらない。

    「あちゃー」

    こりゃメーカーに修理出さにゃダメだ。せっかくこの後、岐阜の長良川も下ろうと予定していたがそ

    れも中止せざるをえなくなってしまった。

     ガックリしながら撤収作業をして艇を専用のザックに入れて背中に担ぎ、キャンプ道具やその他

    諸々の荷物の入ったバッグを手に持ち、重い足取りで通りに出た。

    おばちゃんがいたので

    「すみません。1番近いバス停は何処ですか?」

    と聞いたら

    「あー、手を挙げれば停まってっくれるよ」

    「そうなんですか。で、バスの来る時間は分かりますか?」

    「そろっと来るんでねーかなぁ」

    ということでしばらく待っていたらバスがやって来た。手を挙げて乗り込むと老人ホームのバスじゃな

    いかと思うくらい年寄りばかりで座席もほとんど埋まっていた。仕方ないので恐縮しながら通路に

    荷物を置いて立っていた。バスの窓から川を見ているとカヌーが何艇も下っていった。

     バスを1回乗り継ぎ江川崎駅に到着。電車の時刻を見たら2時間30分待ち。しばらく待って

    いたが荷物を駅前の土産物屋のおばちゃんのところに置かせてもらいヒッチハイクすることにした。

    運良く2台目の車が停まってくれた。静岡から帰省していた若夫婦だった。

    土佐昭和の駅まで乗せてもらい少しあるいてスタート地点まで行き4時に江川崎の駅に戻る。

    荷物を車に積み込んですぐ近くにある西土佐ヘルスセンターで入浴。福島からバイクで来たという

    男性と色々話をした。

     
     川に沿って中村市に行きR56を東へ。途中ラーメンを食べ、高知市から四国を縦断。坂出IC

    から高速に乗り与島PAに夜中の1時30分着。そこで車中泊した。

    6日目

     7:30起床。昨夜寝ていたら女のヒステリックな声で目が覚めた。見ると10mほど離れた車とこ

    ろにアベックがいて女が男に文句を言っている。どうやら男が車の鍵をかけたままロックしたらしくそ

    れで女が怒っているらしい。

    「うるせーなぁ」

    と思いながらまた眠りについた。

    朝起きたら、なんとか鍵を開けたらしくアベックはいなくなっていた。

     朝食を食べ土産を買ったりして9:30に出発。天気は曇り。長良川下りが中止になったため

    今後どうしようか考えた末、有馬温泉に行くことにした。

     名湯有馬温泉の歴史も古く、その歴史を紐解くと神代の昔に溯ると言われる。鉄分を多量に

    含んだ赤茶色の湯に身を沈めると今までの旅の疲れもとれてくる。

     2時間ほど温泉街を散策したりして6時半過ぎ出発。

     1時間ほど走って伊丹市のコンビニで弁当を買って食べ、そのまま駐車場で寝ることにした。伊

    丹空港が近くにあるため、すぐ上空を旅客機が飛んでいた。

     
    7日目

     3:00起床。今日は大阪見物でもしようと思ったがやはり長良川へ向かうことにした。川下りは

    できないがせめて河原でキャンプをしようかと思う。

     大阪の地理はほとんど分からないし道路もチンプンカンプン。車の通りが多くなる夜明け前に大

    阪を脱出したい。が詳しいロードマップもなく道が分からなくなってしまった。ぐるぐるさまよっていたら

    偶然にもR1に出られてそこから京都を抜けR8、R21を通り8時過ぎ岐阜市に入った。

     まず市内の忠節橋近くの土手で昼寝(朝寝?)をして、岐阜の市内を見てまわった。初めて路

    面電車に乗って、本屋で文庫本を買ったりしてうろついていた。

     4時頃岐阜市を後にしてR156を長良川沿いに北上。食堂で夕食を食べ、6時半に美濃市

    のコンビニで本日の行動を終了とし車中泊。

     
    8日目 

     6:30起床。コンビニ弁当を買って食べ、7:30出発。約1時間後八幡町に着き、車を駐車

    場に置いて街中を歩いた。

    Photo_7
     郡上八幡は水の街だ。至る所に涌き水や水路がありイ

    ワナなどの魚が泳ぎ、洗い物ができるようになってる所もあ

    る。長良川最大の支流、吉田川では夏になると子供た

    ちが10mほどの高さの橋から飛び込んで遊ぶ。人と水の

    関係が密接なのだ。

    Photo_8
     午後になり支流の亀尾島川沿いにキャンプ

    地を探したが、なかなかヨイ所がなく、あっても

    先客がいたため長良川の河原をキャンプ地に

    決めた。

     カップラーメンとフリーズドライの夕食をとり 

    7:00就寝。

    9日目

     4:30起床。昨夜はなかなか寝つかれなくて、9時過ぎくらいまで今回の旅行の事を思い出し

    たりしていた。夜中も何回か目が覚めた。テントから空を見上げると満天の星空だった。風がけっ

    こう強くテントが揺れる。気温がかなり下がっていたようでテントのフライシートをかけていなかったた

    め重ね着して寝ていたが寒くて車内に逃げ込んだ。

     夜が明けると素晴らしい快晴となる。日中はハダカになっても暑いくらいだ。本来ならこの長良

    川を下る予定だったのだが非常に残念だ。

     中部地方を代表するパドリングエリアの長良川は清冽な水とパワーのある瀬、川相の美しさで

    多くのパドラ‐から高い支持を得ている。また鮎釣りの川としても有名で解禁時ともなると釣り師で

    あふれる。

    読書をしたり日なたぼっこをしPhoto_10たりしてグータラして過ごしていた。

    2時頃テントをたたんで八幡町に戻り城山公園で

    車中泊することにする。公園の売店でビール、焼き

    そば、おでんを買って夕食。売店のオバちゃんがお

    でんを一本おまけしてくれた。

     

    10日目

     今日も4:30起床。何となく2時間ほどボケーとして6:30出発。下呂温泉を目指した。2日

    間風呂に入っていなかったので、まず温泉に入って、それから温泉街を見て回り、合掌村の駐車

    場で本を読んでいた。

     ここ数日ダラダラと時間を潰してばかりだ。そのまま車中泊。

     
    11日目Photo_9

      2:00起床。ラジオを聴いたりして3時過ぎ

    に噴泉地に行く。ここは温泉街の真中を流れ

    る益田川の横にある無料の露天風呂で脱衣

    所もなくオモイッキリ丸見えなのである。しかしさ

    すがにこんな時間なので誰かいるわけもなく貸

    切状態だ。湯あたりしないように出たり入ったり

    半身浴したり2時間ほど入っていた。

     5時を過ぎて空も明るくなり始めると、地元の人や観光客らしき人がポツリポツリと朝風呂にやっ

    て来た。

     コンビニ弁当を買って露天風呂の横で食べ6時に下呂を後にして奥飛騨温泉郷へと向かった。

     平湯・新平湯・福地・栃尾・新穂高の五つの温泉からなる奥飛騨温泉郷は北アルプスに囲ま

    れた露天風呂の里である。焼岳・笠ヶ岳・穂高岳・槍ヶ岳などの勇壮な山並みと、数多くの露

    天風呂が有名で、各旅館や日帰り温泉施設がそれぞれに個性ある露天風呂を併設していて

    湯量も豊富だ。

     今回この旅に出るにあたって最後の一泊だけは宿に泊まろうと思い、新穂高温泉の槍見館を

    予約しておいた。

     8時半頃早くも宿に着いてしまった。もちろん早すぎるのでチェックインの時間を聞いてすぐ近くに

    ある新穂高の湯に行った。ここも丸見え状態の露天風呂で料金も寸Photo_12志だ。

     天然の岩を利用した野趣満天の湯船は広

    く、透き通ったお湯で満たされている。すぐ横に

    は北アルプスからの清列な雪解け水が蒲田川

    となって流れ、湯につかりながら川の上流に目

    をやれば槍ヶ岳をはじめとする3000m級の

    峰々が望める。この絶好のロケーションを独り

    占めして1時間ほどゆっくりしていた。

     周辺の観光をして1時過ぎ槍見館にチェックイン。

     その名前の通り槍ヶ岳の壮大な風景を望むことができ、他の宿から離れたところに建っている1

    軒宿だ。

    しばらく部屋で休んでから露天風呂に入った。ここの湯船も巨岩で囲まれていて迫力ある眺望

    が楽しめる。しかし今日は夜明け前から湯に浸かっているのでさすがにグッタリしてきた。夕食を食

    べて11日ぶりの布団にもぐり込み8時過ぎに眠りについた。

     
    12日目

     6:00起床。長かったこの旅行も今日で終わりだ。まず風呂に入り朝食後、散歩がてらまた新

    穂高の湯に入りに行く。Photo_13Photo_14

                          

    9:00チェックアウト。ただまっすぐ帰るのも能がないので上高地に寄ることにした。

     今日も天気は良く景色も抜群だ。午前中いっぱい散策して帰途につく。

     松本に出てR19から長野市を経由して6:45無事自宅に着き、足かけ12日、走行距離 

    2313Kmの旅は終わった。

     
    あとがき

     この旅日 記は1995年の記録だ。カヌーを買って2年目のこの頃は川下りにバカになっていた

    時で、毎週休みになるとどこかの川に出かけていた。しかしワンデイツーリング(日帰り)ばかりで、

    この四万十川の旅は初めてキャンプ道具を積み込んでのリバーツーリングだった。

     透き通るような清流でのパドリングを夢見て出かけたが少なくとも自分が下った3日間はとても

    「日本最後の清流」と呼べる川ではなかった。

     あれから10年以上経ったわけだが川の環境はさらに悪化していることだろう。自分も結婚して

    親となった今、子供を連れてきれいな川で遊べる日本に戻ってもらいたいものである。

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