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    jamkenのMUSICJAM音楽評2009-11-15 15:18:34

    大人の食べ物。スティーリーダン”Aja”

    AjaAja
    アーティスト:Steely Dan
    販売元:MCA
    発売日:1999-11-23
    おすすめ度:5.0
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    STEELY DAN "AJA" 1977
    丘の上じゃ人は何かを見つめることはしない

    彼らはあまりに物事に無関心

    バニヤンの木の下ではチャイニーズミュージックが流れる

    ここは海を見下ろす観光牧場

    AJA  10セント硬貨が宙を舞ったら

    俺はお前のもとへ一走り・・・

    このアルバムは誰もが認めている秀作であろう。学生時代貸しレコード屋なるものがあり、わたしはこのレコード屋にあるものは殆ど借りていた。ROCK,JAZZ,FUSIONを中心として、一回に借りれる枚数は5枚くらいだったと思うが、毎回5枚ずつ借りてはカセットに録音していた。有名なアーチストは殆どこの貸しレコード屋にあった。マイナーなアーチストは中古レコード屋で購入することになる。こちらは中古とはいえ高価なので毎回たくさん買うわけには行かない。スティーリーダンは有名だったため貸しレコードで借りた。AJAとガウチョとプルツェルロジックとエクスタシーである。
     当時わたしはスティーリーダンのことはまったく知らなかった。やっとドゥービーの存在を知り、スタンピードに感動して、そこにいたジェフバクスターというギタリストがスティーリーダンというグループにいたことがわかり、興味を持っただけである。したがってドゥービーサウンドを期待してAJAのレコードに針を落とした。・・きいた・・はっきしいって「なんやこれ」であった。ガウチョ、プルッツゥエル然りであった。それでもレコード評には最高の文字が。レコードは大ヒットだとか。当時の私に言わせれば、「なんやこの退屈でしょうもない音楽は〜」それでも聴きましたよ。何回も。で、特に嫌いだったのがこのAJAでありました。「スティーブガットの名演?・・いやいやそんな大したことないでしょ。」私に言わせれば「STEPSのPIT-INでのプレイを10だとするとそのうちの1ぐらいをたまたま出しただけジャン。」的なことになっていたわけであります。とくにこのAJAは曲を飛ばして聴いていたような気がする。(笑)何故か。退屈で仕方がなかったのである。ウォルターベッカーなるギタリストに激しいインタープレイを期待してはいけない。彼らはJAZZmanではない。アドリブ演奏に自分の全てをかけて演奏するJAZZmanと一緒にしてはいけなかったわけであります。
     そんなわけで私が好んで聞いていたドゥービーやオールマン、リトルフィートやジョニーウインターなどの音楽はアドリブ勝負的な表現音楽なわけでありました。1人のアーチストが持つ世界観を音楽にあらわして作り出す音楽、ビートルズやイーグルスなんかとは音楽に向かう姿勢が本質的に違っていたわけであります。
     今でもこの曲のDRがガッドの必要性はあまり感じません。いや。ガッドのプレイは最高ですしそれに絡むショーターのサックスも最高ですよ。ただ彼らは言われた小節を尺をあわせて吹いたに過ぎない。セーノーで演奏してないわけです。そこに悲しみと怒りを感じるのは私だけでしょうか。ガッドはこの音楽をどんな風にイメージして叩いていたんだろうか。どんな注文で(どんな契約で、いくらで)来たのかまで想像してしまう。突き詰めすぎかもしれないけど、結局若いときに感じていた違和感はあながち間違っていなかったわけであります。
     今はドナルドおじさんの大ファンになってしまいましたから、彼の音楽性や思考回路が気になって仕方がない。純粋に彼らの音楽が受け入れられるようになりました。もちろん大嫌いだったAJAは大好きになっています。まるで子供のころに嫌いだった食べ物が大人になって大好きになっているかのように。
     そして、今やっとカセットからCDを購入するに至りまして。彼らのサウンドをあのころとは違う大人のオーディオセットで聞いているわけです。ガッドのプレイがいい音で大きなスピーカーから流れてくる。昔聞こえなかった「笛ホィッスル」の音が聞こえる。ショーターの音と、からむ。ショーターの世界観とガッドの世界観がなんだかこの曲の雰囲気とはなれてひとつ違う世界観を作り出している。そして夢から覚めたかのようにドナルドのボーカルが。そしてラストはまたガッドの世界観が。やはりガッドの世界観がこの曲には必要なのかもしれないなー。
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