
わずか6個の点の組み合わせで日本語の仮名はもちろん、数字、アルファベット、さらには音符まで表せる点字。
11月9日、アルファベット点字の考案者、ルイ・ブライユの生誕200年を記念して、国立民族学博物館常設展示場内で11月24日まで開催されている企画展「点天展」を見学。
(写真1:「点天展」リーフレット…点字が打ってある)
国内初公開となる、ヘレン・ケラーが学んでいた点字蔵書が展示されている、と、企画がはじまったころ、報道で見聞きしたことがあったので、新しい車いすが来たら出かけてみたい、と思っていた…。
体調も天気もまあまあ、ということで出かけた。
大阪モノレール「万博記念公園駅」で降りて「彩都西」行きに乗り換え、一駅の「公園東口駅」下車、日本庭園前横の「民博専用通行口」を通って博物館へ向かう方法が車いすにはよい。それでもかなり距離はあるが、電動車いすで楽に進めた。
万博公園の紅葉も、見ごろ間近…。きれいだった。
(写真2:万博記念公園・紅葉)
点天展では、力行してラドクリフ女子大(当時、現ハーバード大学)に学んだヘレン・ケラーの蔵書はもちろん、ケラー来日に尽力し、日本ライトハウス(大阪市)を創設した岩橋武夫の人と業績、7歳で失明した江戸後期の国学者、塙保己一(はなわ・ほきいち)の「群書類従」の木版印刷、原本、…など等、「点字力」を発揮して、学問と文化、そして福祉の発展に尽くした偉人たちの姿が心に残った。
堺 正一
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(写真3:「点天展」リーフレット裏面、主な展示物…赤いくちばしのトキをモチーフにしたバード・カービング(木彫り)や高松塚古墳の壁画を再現した石創画もあり、実際に触れることができる)
アメリカのパーキンス大学で使用され、世界中に普及した点字タイプライターは、初めて目にした。
また、会場には点字の地図帳や教科書なども多く展示され、日本地図では、主要都市や山脈の位置が、触ってわかる「触図」の工夫が施してあるのを知った。いずれも、視覚障がい児の学びには、不可欠なものだ。
文字は線で表現するもの、というのは「晴眼者の論理」だという。
点字は触覚による読み書きに適した文字として提案され、そこからしたたかな創造力、天(宇宙)にも通ずるしなやかな発想力が生まれる可能性…これが「点天展」の企画意図。
なるほど
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読みたい本:さわる文化への招待 (広瀬浩二郎著・世界思想社)(2009年06月23日)
出かけた時間が遅く、道すがらにも少し時間がかかったため、見学は駆け足となってしまった。
しかし、今回は、新しい車いすに乗って、長い道のりも、疲れ少なく出かけられたのがうれしかった。電動はやっぱりありがたい。