右玉、特に後手右玉にとって端歩は頭の痛い問題です。まずは好きな右玉ポジションが完成するまでは端歩は、相手が突いたらこちらも突くという感じで進めたらいいでしょう。
特に後手右玉側の端歩は将来の9五桂打ちを避ける意味でも重要です。逆に右玉の反対側の端歩は、こちらが飛車への牽制で1五角と出る手がなくなりますし、あまり早い端歩は相手の引角からの1筋攻めも見えているので、持久戦模様になってはじめて突くのがいいと思います。私の実戦譜では玉と遠い方の端歩は相手に突きこしされた局面が多く、その1手を自陣の手入れに使っています。ということでこうなります。
●後手右玉の場合
(1)右玉側の端歩は相手が突いたら受ける。
(2)角側の端歩は急戦模様は受けない。持久戦模様で受ける。
●先手右玉の場合
(1)右玉側の端歩は積極的に突く。突きこしも狙う。
(2)角側の端歩は持久戦模様になって突く。
※なお持久戦模様では、角側の端歩を利用した攻め味も出てきますので受けた方がいい場合が多いです。

上図は、15期銀河戦での野月VS南戦ですが、南九段が玉側の端歩を突きこしていますが、野月七段はこの後、8六銀→9五銀と出て、同香に9六歩から端攻めを成功させています。先手8六銀の筋はよく出てきますので、できれば8四歩と飛車先の歩を1つ延ばしておいて、すぐ追い返すことも考えておかなければなりません。
※参考棋譜:野月VS南戦