『映画&カメラの話』ムービーランド@ブログ2009-11-13 11:19:51
『THIS IS IT』
『THIS IS IT』
観た日:2009/11/05
お薦め度:★★★★☆ もう一度観たい度:★★★★
(★=ポイント1 ☆=ポイント0.5 満点は5ポイント。)
監督はケニー・オルテガ。主演(というしかないよね)はマイケル・ジャクソン。
自身12年振りとなる、2009年7月のロンドン公演に向け、マイケルはリハーサルを繰り返していた。コーラスもダンサーもミュージシャンも、ミキサーも照明も大道具小道具も、衣装もメイクも、CG撮影スタッフも、みんなが確かに、マイケルを尊敬し、楽しみ、盗み、自らを搾り出そうとしていた。もちろん彼らは知らなかった。マイケルが翌月、死ぬなんて。
しょっぱなから、やられた。ダンサーが、イキイキと切々と、そして舞い上がりながら語るのだ。「マイケル最高、マイケルと同じステージに立てるなら何でもやる」と。泣くんだ。そして笑うんだよ、カメラの前で。これって、本気だと信じる。信じざるを得ない。
そもそも、マイケルって、物心つく頃から、世間から隔離されていた、本物の芸能人でしょ。電車に乗るときに切符の買い方を知らない、みたいな、日本の典型的な芸能人と同じような感じ。
でも、ロリホモ疑惑があっても、赤ん坊を窓から吊るしても、整形で白人化しても、てっぺんが燃え禿げても、いいの。スゲーから。ホントにスゲーんだから!
50歳だぜ、50歳であのキレだよ。もちろん残念ながら1回転しかできないみたいだし、飛べないし、爪先立ちできないみたいだけど、声は変わらなく高音が出てるようだぞ。歌えない疑惑は、拭えたと思うね。
それから、耳の良さ。自分の歌を完全に把握しているようで、バンドのパートの一つ一つにチェックを入れている。メンバーも、アルバムの再現性を追及している。いわゆるライブバージョンではなくて、リリースされた曲を完璧に再現しようとしているし、できている。
完璧主義。まさにキングだわ。舐めたらアカンよ。
こりゃ〜さ…妬まれるわな。いろんな人に。付け込まれるよ、悪党に。たかられるよ、親族に。
しかし……よくもここまで上手にまとめて、フィルムにしたよ。しかもこんなに素早く。最初からこういうものを作ろうとしていなかったとしたら、すごい執念だ。
マイコーのファンじゃなくても、充分に楽しめると思うし、マイナスの偏見は、観ると拭えてしまうかもしれないね。少なくとも彼は、喜劇の対象ではないのだ。