奈良国立博物館で開催中の
御即位二十年記念「第61回 正倉院展」に行って来ました。
・正倉院展について
正倉院展は昭和21年(1946)に始まりました。奈良国立博物館での開催は今年で61回目ですが、東京国立博物館で開催された3回を含めれば64回目の開催になります。正倉院宝庫は勅封によって厳重に守られ、古来行われた曝凉(虫干し)の伝統に則り毎年秋にのみ開封されます。正倉院展はこの期間に合わせて行われ、毎年約70件の宝物が出陳されます。
毎年、秋麗のこの時季に奈良で開催される「正倉院展」。行きたい行きたいと思いつつも会期が僅か20日足らずということも足かせとなり、自分の中では「夢の展覧会」のひとつにカウントされてきました。
ところが、想いは届くもので、たまたま会期初日に関西に向かう仕事が!これを逃す手はなく限られた時間でしたが、初・正倉院展を運良く経験。
今年は初出陳12件を含む66件の宝物が出陳(しゅっちん)されますが、天皇陛下御即位二十年を記念し、正倉院宝物を代表する数多くの優品が展示室に揃います。
他の展覧会にはない独特な雰囲気に会場全体が包まれているな〜と。天平時代の優品、宝物に鑑賞者が包み込まれるそんな特別の場であると「正倉院展」を初めて体験し強く感じました。
そんな会場の雰囲気に慣れて来ると、やっと展示品に目が行くように。8世紀に建てられた正倉院に収められた宝物に対し、古めかしく地味なものが多いと勝手に思い込んでいましたがそれは大きな間違い。
正倉院の宝物はとても美しく、ラブリーなものでした!
例えば、このチラシに載っている「
紫檀木画槽琵琶」
今回の図録の表紙はこの琵琶に施された木画のアップが。
紫檀に色調の異なる材を寄木細工風に組み合わせ象嵌し、文様を表わす技法を「木画」と呼ぶそうです。
木画で表わされた花鳥の何て可愛らしいこと!
この琵琶が展示されていたスペースには琵琶の音色がBGMで流されており、遥か天平の時代へと鑑賞者を誘ってくれます。時間が許せば幾らでもこの展示ケースの前に居られそう。
そしてラブリーなのは琵琶本体だけではありません。

「
琵琶袋残欠」
琵琶を入れる袋だってこんなにポップ。
僅かに残された品だけでその時代を推察してしまうのは危険があるかとは思いますが、今回この展覧会を拝見し、比較的地味であった奈良時代の印象が大きく変化したのは間違いありません。

「
粉地彩絵箱」
献物品の容器として使われていた箱でさえ、こんなにラブリーな文様が施されているのです。これ今、同じ模様を用いて商品開発しても十分通用するどころか、とても新鮮に映るのではないでしょうか。
初めての印象がこれだけ良いと、来年以降も無理して行きたくなってしまうのが最大の問題点。。。今年は特に、「お堂でみる阿修羅」のおかげで、待ち時間ゼロ。館内も噂に聞いていたのとは違い、ゆったり宝物を拝見出来ましたので。
待てば海路の日よりあり。
最後に「
今日の一点」

「
金銀花盤」
花形の脚付き皿。
やっぱ奈良公園行ったら鹿さん。
周りに施されているビーズ状の飾り、明治時代の新補だそうですが、これを金銀の盤に取りつけちゃうあたりが、やっぱりキュートでラブリーですよね〜
こりゃー正倉院展癖になりそうで怖い…

「
御在位二十年記念 第61回 正倉院展」
会場:奈良国立博物館(奈良市登大路町50番地)
会期:平成21年10月24日(土)〜11月12日(木)(期間中無休)

そしていよいよ、今週木曜日(12日)から御即位20年記念特別展「
皇室の名宝‒日本美の華‒」第2期がスタート!!
正倉院宝物が21点も東京国立博物館で拝見出来ます!!
【関連エントリー】
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特別展「皇室の名宝日本美の華」開催!! | 弐代目・青い日記帳
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「お堂でみる阿修羅」| 弐代目・青い日記帳
それでは最後に「
今日の美味」


「亀屋良長」の「
野路の里」栗をそぼろにし、白あんなどとねり合わせ焼いた一口サイズの和菓子。栗好きなもんで、ついつい。
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http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1936
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